ANAマイルとJALマイル、どちらを貯めるべきか ——使い道・燃油・提携で見る判断軸
TRAVEL · 情報基準日 2026-04-08 · 約4,100字
本記事は執筆時点(2026年6月)の一般的な制度整理です。航空会社・カード会社・ホテルチェーンの会員規約・還元率・付帯特典は変更されることがあります。具体的な契約判断は、各社公式情報および必要に応じてFP等の専門家にご相談ください。
「ANAとJAL、両方は分散しすぎ?でもどっちに集中すべき?」——マイル初心者が最初に迷う論点です。本記事では両者を6つの軸で比較し、ライフスタイルに合った主軸の選び方を整理します。
比較する6つの軸
| 軸 | ANA | JAL |
|---|---|---|
| アライアンス | スターアライアンス(28社) | ワンワールド(13社) |
| 提携クレカ網 | 三井住友/VISA/JCB/アメックス | JCB/VISA/Master/アメックス |
| 国内線網 | 国内線最大手 | 国内線2位 |
| 国際線就航地 | 米国・欧州・アジア広範 | 米国・欧州・アジア・オセアニア |
| 特典航空券 燃油 | 路線により発生 | 路線により発生 |
| 上級会員制度 | SFC(SuperFlyers) | JGC(GlobalClub) |
軸1:アライアンスの広さ
スターアライアンス(ANA側)は28社で世界最大。ルフトハンザ、ユナイテッド、シンガポール航空、タイ国際航空など主要キャリアが揃います。一方、ワンワールド(JAL側)は13社ですが、ブリティッシュ・エアウェイズ、アメリカン航空、カタール航空、キャセイパシフィックなど質の高い陣容です。
判断: 行き先の選択肢を最大化したい人はANA、欧州中心・カタール航空のビジネスを使いたい人はJAL。
軸2:燃油サーチャージの扱い
特典航空券でも、原則として燃油サーチャージは別途現金請求されます。これが特典航空券の実質コストを左右します。
例(2026年6月時点・目安・往復):
- 東京⇄ホノルル:燃油約30,000円
- 東京⇄ロンドン:燃油約80,000円
- 東京⇄ニューヨーク:燃油約60,000円
ANA・JALとも自社便利用時は燃油が発生しますが、JALはブリティッシュ・エアウェイズ便利用時に燃油が比較的高いことが知られています。
判断: 燃油込みの実コストで比較する習慣を。
軸3:特典航空券の空席の取りやすさ
体感ベースでは、
- ANA:空席が「ある時はある」状態。アライアンス便で発券すると選択肢が広がる
- JAL:自社便の特典枠を比較的多めに開放する傾向。ハワイ路線は強い
ただし2025〜2026年は両社とも需要回復に伴って空席が取りにくい傾向で、これは構造的な改悪ではなく需給バランスの問題です。
軸4:提携クレカの強さ(陸マイラー視点)
陸マイラー(フライト以外でマイルを貯める層)の観点では、
- ANA:Vポイント→ANAマイル経路、三井住友プラチナプリファード等の高還元ルートが存在
- JAL:JALカードSuica/CLUB-A等で安定した1%還元
「月のクレカ決済が30万円以上の人」はANA経路で年5〜10万マイル積み上げる選択肢があります。一方、JALは固定費中心の1%還元で年2〜4万マイル安定積算が現実的です。
軸5:国内線網
国内線の路線数・便数はANAがやや優勢。地方都市発着の便数・利便性ではANAが選びやすい場面が多めです。一方、JALは関西・福岡・札幌・那覇主要路線で十分な便数を確保しています。
判断: 地方在住で多方面に出張する人はANA寄り、首都圏・主要都市中心の人はどちらでも可。
軸6:上級会員の取りやすさ
ANA SFC:プレミアムポイント50,000(うちANA便30,000)+ANAカード継続でSFC会員化。 JAL JGC:FOPまたは搭乗回数の基準達成+JGCカード入会(2025年度から条件改定済)。
詳細は別記事で扱いますが、両社とも「修行コスト」は時期によって40〜80万円と変動します。
自分のケースで判断するフレーム
次の3問で主軸を決められます。
Q1. 出張・帰省で頻繁に乗るのはどちら系列?
→ そちらに主軸を寄せる(系列マイルが自然に貯まる)
Q2. 国際線で目指したい目的地は?
→ アジア/欧州中心ならANA・JAL同等、ハワイならJAL、カタール航空ビジネスならJAL、ルフトハンザ系ならANA
Q3. クレカ決済額は月いくらか?
→ 月30万円以上ならANA経路の上振れが大きい、月10〜20万円ならJAL1%でも十分
よくある誤解と回避策
誤解1:「両方平等に貯めるのが分散」
→ 中途半端だとどちらも特典航空券に届きません。主軸決めが最初。
誤解2:「ANAの方が貯まりやすい」
→ クレカ依存の話。フライト中心ならJALの安定性が勝つ場合も。
誤解3:「JGC/SFCを取れば燃油も不要」
→ 燃油は会員ステータスと無関係。例外的に一部キャンペーンで免除があるのみ。
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まとめ
ANAマイルとJALマイル、どちらが優れているかではなく「自分のフライト系列・行き先・決済額」で主軸を決めるのが正解です。中途半端な分散は特典航空券に届かないリスクがあり、まずは8割を1社に寄せる配分から始めるのが、マイル資産形成の現実解です。
本記事は2026年6月時点の比較整理であり、両社の制度・燃油・提携内容は変更されることがあります。最新情報は必ず各社公式サイトでご確認ください。情報基準日 2026-04-08。
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