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お金を使う力も、資産形成の一部かもしれない

INVEST · 情報基準日 2026-06-03 · 約2,900字 · 約6分

マイル:「資産形成って、増やすことだよね? 使ったら減るんだから。」

ポルト:「それは半分正解で、半分が抜けておるかもしれない。」

執事H:「今日は、もうひとつの視点をお伝えします。」


「増やすこと」に偏った資産形成観

資産形成の話で多く語られるのは「貯める」「増やす」「複利」「積立」です。

これらは確かに重要です。しかし、「使う」という行為が資産形成の一部として語られることは、あまり多くありません。

「お金は使わずに増やすもの」という前提が暗黙的に共有されやすい環境では、「使う判断」は資産形成の敵のように扱われることさえあります。

ただ、本当にそうでしょうか。資産形成の目的は「増やすこと」ではなく、「自由に生きること」だとするなら、「うまく使う力」は目的への接近において不可欠な要素かもしれません。


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「使う力」とは何か

ここでいう「使う力」とは、お金を浪費することではありません。

自分にとって価値があることに、迷わずお金を使える能力のことです。

これは簡単そうに見えますが、実際には難しい。

こういった状態は、「使い方を知らない」ことから来ていることがあります。


使う判断を磨く、ということ

投資の勉強と同じように、「使う判断」も経験を通じて磨かれていきます。

最初から「正しい使い方」が分かる人はいません。どこに使うと自分が豊かになるか、何に使うと後悔しないか——これは実際に使ってみないと分からない部分があります。

旅行で少し良いホテルに泊まってみたら「これは価値があった」と感じる人もいれば、「そこまでの差がなかった」と感じる人もいます。食事に少し多めを出してみたら「記憶に残る体験になった」という人もいれば、「お腹が満たされれば同じ」という人もいます。

どちらが正解でもなく、自分の「価値に感じやすい場所」を知ることが、使う判断の基盤になります。

この「自分はどこに価値を感じるか」の精度を上げていくことが、長期的には無駄な支出を減らし、本当に豊かになれる使い方につながっていく可能性があります。


「使えない」がもたらすリスク

使う力を磨かないままだと、ある種のリスクが生まれることがあります。

一つは、お金を増やすこと自体が目的化するリスクです。増やすことが目的になると、使うことに罪悪感が生じやすくなります。口座残高が増えていくことに安心感を得るようになり、何のために増やしているかが曖昧になっていきます。

もう一つは、使えるタイミングを逃し続けるリスクです。「もう少し増えてから」「落ち着いてから」と先送りを続けると、体力や健康状態が変わってしまい、使おうと思ったときには使えない状況になることがあります。

これは資産形成を否定する話ではありません。「使う判断を先送りし続けること」にも、そのコストがあるという視点です。

マイル:「使えないままでいると、それはそれでリスクがあるってこと?」

ポルト:「そうじゃ。増やすことばかりに集中していると、使う準備が育たないことがある。」


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増やすと使うのバランス

実用的な視点では、「使う予算」を意識的に設計することが有効かもしれません。

毎月の積立投資を続けながら、旅行・体験・健康への支出も「予算」として確保しておく。この「確保」があることで、使うときに「減らしてしまった」という感覚より「予定通り使えた」という感覚を持ちやすくなります。

マイルは、この設計の補助になりうるツールの一つです。日常の決済でマイルを積み上げておき、旅行時に航空券として使う。これは、「旅行の費用を日常の中で積み立てる」仕組みとも言えます。現金を旅行口座に積み立てるのと近い効果があります。


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資産形成の「使う」フェーズ

資産形成には、「積み上げるフェーズ」と「使うフェーズ」があります。

多くの情報は積み上げるフェーズに集中していますが、使うフェーズに向けた準備も同様に大切です。

いざ使おうとしたとき、「何に使うか」「どれだけ使っていいか」「使うことへの心理的な抵抗をどう扱うか」が分からないと、増やした資産を活かせないことがあります。

「使う力」を早い段階から少しずつ育てておくことは、将来の使うフェーズに備えた、もう一つの資産形成と言えるかもしれません。


執事H:「増やすことと使うことは、どちらかが優れているわけではありません。両方の力を同時に育てていくことが、人生のポートフォリオの設計です。」

マイル:「資産形成って、もっとシンプルに考えてたかも。」

ポルト:「お金を使うことも、練習が必要なのじゃよ。」


※本記事は特定の支出行動や金融商品を推奨するものではありません。支出・投資の判断はご自身の状況に照らして行ってください。情報基準日は2026年6月3日です。

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参照(情報基準日 2026-06-03)

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本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の商品・サービスの購入や投資を勧めるものではありません。数値・条件・制度は改定されることがあります。情報基準日:2026-06-03。

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