3大航空アライアンスの選び方 ——ANA(スター)とJAL(ワンワールド)、どちらに寄せるべきか
TRAVEL · 情報基準日 2026-06-12 · 約4,500字 · 約9分
「スターアライアンス、ワンワールド、スカイチーム——どれを選べばいい?」
この問いは、日本在住のマイラーにとっては、実はもっとシンプルな問いに置き換えられます。**「ANA(スターアライアンス)とJAL(ワンワールド)、どちらを主軸に貯めるか」**です。理由は本文で順に開きますが、結論から言えば、3つを横並びで比べるより先に、自分の生活の軸足を決めるのが正解です。
※各アライアンスの加盟会社数・提携内容は加盟/脱退で変動します。本記事は情報基準日(2026-06-12)時点の整理で、最新は各アライアンス公式でご確認ください。
大前提: アライアンスは「マイルが合算される枠」ではない
最初に、よくある誤解を外しておきます。
- マイルは各航空会社のプログラム単位で貯まります。同じアライアンスでも、ANAマイルとユナイテッドのマイルは別の残高です
- アライアンスが効くのは主に2つ——(1) 特典航空券で提携会社の便に乗れる、(2) 上級会員資格が提携会社のラウンジ・優先搭乗等で認められる
- だから「アライアンスを選ぶ」とは、実際には**「どの航空会社のマイルに貯める先を絞るか」**を選ぶことです
ポルト:「アライアンスは"乗れる範囲"と"優遇される範囲"の地図じゃ。マイルそのものが混ざる財布ではない。だから貯める1社を決める——これが出発点なのじゃ。」
日本在住者の現実: まず ANA か JAL か
日本に住んでいて国内移動もあるなら、主軸は実質この2択です。
| ANA | JAL | |
|---|---|---|
| 所属アライアンス | スターアライアンス | ワンワールド |
| 国内線網 | 広い | 広い |
| マイルの使いやすさ(国内・近距離) | 高い | 高い |
| 主な提携の色 | 大規模ネットワーク・北米/欧州/アジア網広い | プレミアム志向・北米/オセアニア/アジア |
- 両社とも国内線が強く、貯めたマイルを国内線・近距離国際線の特典で消化しやすい。これは日本在住者にとって大きな実利です
- スカイチーム(デルタ等が中心)は、日本発着の主力日系キャリアが軸にいないため、日本在住で一から貯めるなら主軸には選びにくい——というのが実務的な位置づけです(デルタ等を個別に使う価値を否定するものではありません)
つまり、「3つから1つ」ではなく「ANAかJALか」を先に決め、その所属アライアンスが自動的に決まる——この順番が、日本在住者には現実的です。
3アライアンスの性格(目安)
主軸を決めたうえで、海外の行き先との相性を見るために、各アライアンスの大まかな性格を押さえます。
スターアライアンス(ANAが所属)
- 3つの中で、加盟会社数・就航網の面で大きいとされます(加盟会社数・就航地・ラウンジ数で広さが強み)
- 北米(ユナイテッド)、欧州(ルフトハンザ・スイス等)、アジア(シンガポール航空・タイ国際航空等)と各地域に主要会社
- **「行き先を選ばず広くカバーしたい」「乗り継ぎの選択肢を多く持ちたい」**人と相性が良い
ワンワールド(JALが所属)
- 加盟会社数はスターより絞られるが、日系のJALを軸に、北米・欧州・オセアニア方面の提携を見やすい
- 北米(アメリカン航空)、欧州(ブリティッシュ・エアウェイズ・フィンエアー等)、オセアニア(カンタス)、アジア(キャセイパシフィック等)
- **「特定の主要路線を質高く押さえたい」「JAL基軸で太平洋・オセアニア・アジアを回る」**人と相性が良い
スカイチーム
- 欧州(エールフランス・KLM)、米国(デルタ)、中国系キャリアに強みがあるとされる
- 中国・欧州方面を主戦場にする人には選択肢になり得るが、前述のとおり日本発着の主力日系が軸にいないため、日本在住で一から貯める主軸には選びにくい
執事H:「加盟会社数は時期によって変動いたします(脱退・新規加盟が起こります)。"何社あるか"より、"ご自身の渡航先の主要路線が押さえられているか"でご判断いただくのが確実でございます。」
行き先で選ぶ ——相性チェックの手順
主軸(ANA/JAL)を仮決めしたら、自分の渡航先で答え合わせします。
- 年に行く海外都市を3つ書き出す
- その都市に、主軸アライアンスの使いやすい便(直行 or 良い乗り継ぎ)があるかを各アライアンス公式の路線・提携で確認する
- 主軸で十分カバーできるなら、そのまま貯める先を1社に絞る。明らかに別アライアンスの方が自分の行き先に強いなら、主軸の再検討材料にする
ポイントは、**「世界一周の網羅性」ではなく「自分の3都市の相性」**で見ることです。年に1〜2回しか海外に行かないなら、その路線さえ押さえられれば、加盟会社数の差は実用上ほとんど関係しません。
アライアンスより「貯める先を絞る」が効く理由
アライアンス選び以上に効率を左右するのが、マイルを散らさないことです。
- 同じスターアライアンスでも、ANAとユナイテッドにバラバラに貯めると、どちらも特典に届かない端数で終わりがち
- 「貯める1社」を決め、日常の決済・フライトをそこに寄せることで、特典に届くスピードが上がる
- アライアンスは「絞った1社のマイルで、どこまで飛べるか」を広げる役割——主役は1社への集中、アライアンスは脇役、という順序です
マイル:「わたし、ANAに決めたら国内も海外もANAで予約するようにしたら、去年より早く特典航空券に届いた!」
ポルト:「それが"絞る"の効果じゃ。広いアライアンスを持っていても、貯めるマイルが分散していたら意味がないのじゃ。」
MP判定 ——タイプ別の主軸
- 国内移動が多い・行き先は都度変わる → 国内線網と乗り継ぎ選択肢の広さで ANA(スターアライアンス) が無難。広いネットワークが効く
- 太平洋・オセアニア・アジアが中心、質を重視 → JAL(ワンワールド) が相性良。プレミアム志向の提携が活きる
- 欧州・中国方面が主戦場でデルタ等を個別に使う → スカイチームの個社を併用する価値はあるが、日本在住の"主軸"としては慎重に
- どちらでも大差ない生活圏 → 普段使う空港・路線・上級会員(SFC/JGC)の取りやすさで決めてよい。迷うなら、自宅最寄り空港で便が多い方を主軸に
まとめ ——持ち帰る判断軸
- アライアンスは「マイルが混ざる財布」ではなく「乗れる範囲と優遇される範囲の地図」。マイルは1社単位
- 日本在住者は「3つから1つ」より、まず ANA(スター)か JAL(ワンワールド)かを決めれば所属は自動で決まる
- 各アライアンスの性格(スター=最大規模/ワンワールド=プレミアム志向/スカイチーム=欧州・中国)は目安。最後は"自分の3都市"の路線相性で答え合わせ
- アライアンス選び以上に、貯める先を1社に絞ることが効率を決める
執事H:「加盟会社数・提携の細部は変動いたします。ご判断の前に、各アライアンス公式とご利用航空会社の最新情報をご確認くださいませ。」
※本記事は2026年6月12日時点の公開情報をもとに編集部が整理したものです。加盟航空会社・提携内容・特典の適用条件は変更される場合があります。特定の金融商品・サービスの勧誘ではありません。
出典・確認先(2026-06-12確認)
- スターアライアンス 公式サイト(加盟会社・ラウンジ)
- ワンワールド 公式サイト
- スカイチーム 公式サイト
- 各航空会社(ANA/JAL等)公式のマイル・特典航空券・提携会社ページ
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